ゴルフ|パターの打ち方とアドレスの基本
ゴルフのスコアの 約40%はパター で決まる。
ドライバーで300ヤード飛ばしても、3パットを連発したら、スコアは作れない。逆に、ドライバーが普通でもパターが入れば スコアは伸びる。
しかも、パターは 筋力も体格もほぼ関係ない。正しい構え(アドレス)と、再現性の高いストローク さえ身につけば、誰でも上達できる。
この記事では、初心者〜中級者が 3パットを減らすため の、パターの打ち方を、アドレス → グリップ → ストローク → 距離感 → よくあるミス の順で、まとめておく。
① パターのアドレス|全ての土台
パッティングは 構えがすべて。アドレスが整っていれば、ストロークは自然に出る。逆に、ここが崩れると、いくら練習しても入らない。
スタンス幅は「肩幅より少し狭く」
ドライバーは肩幅、アイアンは肩幅より少し狭く。パターはさらに狭く、両足の内側が肩幅と同じくらい、もしくは少し狭いくらいでよい。
スタンスを広くしすぎると体が動きやすくなり、ブレの原因 になる。パッティングは「動かさない技術」なので、スタンスは狭めが基本。
ボール位置は「左目の真下」
パターのボール位置は、左目の真下 が基本。スタンスでいうと 左足寄り(やや左)。
理由は、インパクトでフェースが真っ直ぐに戻る位置 がここになるから。ボールが体の真ん中だとフェースが少し開き、右に行きやすい。
目線はボールの真上
構えたときに、自分の目がボールの真上 にあることを確認する。目がボールの内側(自分側)にあると、引っ掛けやすい。外側(飛球線側)にあると、押し出しやすい。
確認方法:構えてからボールをポンと落として、自分の目の真下に落ちるかチェックする。
体重配分は左右5:5、前後はやや前
体重は 左右均等(5:5)、前後は 母指球寄り に少し乗せる。かかと体重だと、インパクトで体が起き上がりやすい。
前傾角度はアイアンより深め
パターは 手元がボールに近い ぶん、アイアンより やや深く前傾 する。背中はまっすぐ、腰から折る感覚。
② パターのグリップ|逆オーバーラッピングが基本
通常のクラブと 握り方が違う のがパターの特徴。手首を使わないようにするための握り方を選ぶ。
逆オーバーラッピンググリップ(左手が上のまま、指のかぶせ方を逆にする)
パターで一番一般的なのが 逆オーバーラッピング(リバースオーバーラッピング)。
ポイントは、手の上下位置は通常と同じ(左手が上、右手が下)であること。「逆」と呼ばれるのは、指のかぶせ方 が普通のクラブと逆になるからです。
- 通常のクラブ:右手の小指を左手の上に乗せる
- パターの逆オーバーラッピング:左手の人差し指を右手の上に乗せる
これによって、左手首がロック され、ストローク中に手首が折れにくくなる。
⚠ 「逆オーバーラッピング」と「クロスハンド」は 別物 です。混同されやすいですが、「逆オーバー」は 指のかぶせ方が逆、「クロスハンド」は 手の上下位置そのものが逆 になります(次項参照)。
クロスハンド(左手下)|手の位置そのものを入れ替える
逆オーバーラッピングと混同されがちですが、こちらは 手の上下を入れ替える 握り方です。
- 通常:左手が上、右手が下
- クロスハンド:左手が下(パターヘッド側)、右手が上
左手が下に来ることで 左肩・左腕主導 でストロークしやすくなり、手首を使ってしまう癖が強い人に効きます。プロでもジョーダン・スピース選手が採用していた時期があります。
クロウグリップ|右手をかぎ爪のように添える
- 左手は通常通り「上」に普通に握る(位置はそのまま)
- 右手は左手の下に、鉛筆を持つように爪型で添える
手の上下位置は通常と同じ(左手が上・右手が下)で、右手の握り方だけを変える のがポイント。ショートパットの緊張で右手が動いてしまう人向けで、右手の余計な力 が抜けるのが特徴です。
アームロック
パターのシャフトを 左前腕に固定 する打ち方。フェースの方向が安定するが、長尺パターやアームロック専用パターが必要なケースが多い。
迷ったら?
初心者・中級者は、まずは ① 逆オーバーラッピング で OK。
それでも手首が動いてしまう人は ② クロスハンド、ショートパットで右手が動いてしまう人は ③ クロウグリップ を試す、という順番で考えるとわかりやすいです。
握る強さは「歯磨き粉のチューブ」
握り込みすぎると、手の動きでフェースが暴れる。
目安は、歯磨き粉のチューブを持って、中身が出ない程度 の強さ。柔らかく、しっかり。
③ パターのストローク|「肩で振る振り子」
パッティングのストロークは、肩を支点とした振り子運動。手首は使わない。
三角形を崩さない
両肩・両腕・グリップで 三角形 を作る。この三角形を 崩さずにそのまま揺らす のが、パッティングストロークの本質。
手首が動くと、フェース角が変わって方向が散る。手首は固定、肩で振る。
バックスイングとフォローは「同じ長さ」
振り子なので、バックとフォローは左右対称。
- 短いパット:右に5cm引いたら、左に5cm出す
- 長いパット:右に20cm引いたら、左に20cm出す
ここで「強く打とう」として フォローを伸ばさない のが落とし穴。バックを大きくすればフォローも自然に大きくなる。
頭は最後まで動かさない
インパクト後、ボールを目で追いたくなるが、頭は残す。頭が動くと体が起き上がり、フェースが開いてミスになる。
「ボールが入る音を聞いてから顔を上げる」くらいの意識でちょうどいい。
テンポは「1・2」で一定
リズムは 「行って・戻る」を1・2のテンポで一定 にする。距離が変わってもテンポは変えない。
④ パターの距離感|「振り幅」で合わせる
距離感の調整方法は2つある。強く打つ/弱く打つ ではなく、振り幅を変える のが正解。
振り幅と距離の目安
人によるが、目安はこんな感じ。
| 振り幅(片側) | 距離の目安 |
|---|---|
| 5cm | 1〜2m |
| 10cm | 3〜4m |
| 15cm | 5〜7m |
| 20cm | 8〜10m |
| 25cm以上 | ロングパット |
ラウンド前の練習グリーンで「自分の単位」を作る
朝、ラウンド前の練習グリーンで 5m を5回打つ ような反復をすると、その日の 自分の振り幅と距離の対応関係 が体に入る。
グリーンの速さは日によって違うので、毎ラウンド最初に合わせる のが大事。
「カップの30cm先まで」を意識
ショートパットは カップの30cm先で止まる強さ が、入る確率が一番高いと言われる。
弱すぎると曲がりに負ける、強すぎると弾かれる。「ちょっと強め」 が基本。
⑤ パッティングでよくあるミスと対策
| ミス | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 引っ掛け(左へ外す) | 手首が返る/目線がボールより内側 | 三角形を崩さない/目線をボール真上に |
| 押し出し(右へ外す) | 体が早く開く/フェースが開いたまま | 頭を残す/フォローで右肩を出さない |
| 距離が合わない(ショート) | 強さで調整しようとしている | 振り幅で調整/フォローを止めない |
| 距離が合わない(オーバー) | バックスイングが大きすぎ | バックを小さく、テンポを一定に |
| 3パット | ファーストパットの距離感不足 | 「カップの周り1m以内」に寄せる意識 |
⑥ パター練習|家でもできる3つのドリル
1. ペットボトル通しドリル
500mlのペットボトル2本を パターのフェース幅より少し広い間隔 で立て、その間をボールが通るように打つ。真っ直ぐ打ち出す感覚 が身につく。
2. 1m連続ドリル
1mのパットを 連続10回、全部入れたら終了。外したら最初からやり直し。短いパットの自信 がつく。
3. メトロノーム・ストローク
スマホのメトロノームを 60〜70bpm に設定して、「行って・戻る」を1・2のリズムで合わせる。テンポの一定化 に効果絶大。
まとめ|パターは「技術」より「再現性」
パターで大事なのは、派手な技術ではなく、毎回同じことをできる再現性。
- アドレス(スタンス・ボール位置・目線)を毎回同じに
- グリップは逆オーバーラッピングで手首をロック
- 肩で振る振り子ストロークで三角形をキープ
- 距離は 振り幅で調整、強さで調整しない
- 頭は最後まで動かさない
この5つさえ守れば、3パットは確実に減る。
「ドライバーは飛距離、アイアンは方向、パターは再現性」。スコアを縮めたければ、まずはパター から見直そう。
この記事のキーワード
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